何気ない出来事から、学習へと繋ぐ
3月3日(日)、新宿都庁をスタートに、東京駅前行幸通りをゴールに『東京マラソン』が開催されました。
子どもたちのご家族や知り合いも、数多く参加されたのではないでしょうか。江東区も、門前仲町付近がコースとして設定され、たくさんのランナーが走り抜けていきました。
月曜日の全校朝会では東京マラソンの話をして、マラソンランナーはどのくらい速いのか、子どもたちに問題を出しました。高学年の算数で学習する『速さ』を使って解く問題です。
今日、算数少人数指導を担当している教員から、授業中にチャレンジさせてみたことを聞きました。
目指すは、日本選手の中で一番早くゴールした選手の走る速さを出すことです。
【問 題】 日本人選手で一番早くゴールした選手のタイムは、2時間6分31秒でした。
この選手の速さを知るためには、「1秒あたりどのくらい進むのか」、「1m進むのにどのくらい時間がかかったのか」を出すと分かりやすいでしょう。
【マラソンの距離】 42.195km ⇒ 42195m
【かかった時間】 2時間6分31秒 ⇒ 7591秒
1秒あたりどのくらい進むか?・・・ 42195÷7591=5.558・・・・(m)
(秒速) (m) (秒)
1m進むのにかかった時間 ・・・・ 7591÷42195=0.1799・・・・(秒)
(秒) (m)
この選手が、50m走を走ると、0.1799×50(m)=8.995 ⇒ 約9秒かかります。
この選手の秒速は、5.558・・・・(m)です。
この選手の分速は、5.558×60(秒)=333.51(m)
この選手の時速は、5.558×60(秒)×60(分)=
333.51×60(分) =20010.802(m)
=20.01(km)
計算の結果、日本人トップの選手は、時速20kmのペースで2時間6分31秒走り続けたことになることが分かり、子どもたちからは『自転車と同じ速さじゃん!』の驚きの声が上がったそうです。
何気ない出来事のように感じますが、学習に繋ぐと大きな収穫がありますね。
ちなみに、東京マラソンを走ったタレントの女性は、3時間26分06秒でゴールしたそうです。
上の計算方法に当てはめて、どのくらいの速さで走ったのか調べてみるのも、自学に繋がりますね。
更新日:2024年03月05日 18:19:33