12月11日(月)練馬大根メニューと収穫の様子(長文です)
今日の給食です。
・菜飯
・めひかりのおかき揚げ
・ふろふき大根
・果物(サンふじ) ・牛乳
今日の大根は、大変貴重な江戸東京野菜の練馬大根です。
伝統野菜の収穫手伝いをしてみませんか?のお誘いに、私(栄養士)も土曜日に手伝いに行ってきました。
こちらが畑の様子です。
農地が狭めな上、すぐ隣りにマンションや家がありますね。これは東京の農業あるあるです。
限られた面積で、何をいつ植えるかを頭フル回転させ、パズルのように組み合わせながら行っているそうです。
農薬散布も、近隣の目があるので大変気を遣うそうです。
もちろん、出来るだけ最低限の使用に控えていますが、今年は暖冬続きで、12月でも虫たちが元気で(例年は寒さで少なくなるそうですが)、大変苦労しているそうです。
こちらが練馬大根の葉っぱ。 青首大根(スーパーなどでよく見かける品種)に比べて広がるため株間も空けます。
つまり、青首に比べると、同じ面積でも収量が少ない ということです。
そして、、収穫がとっても大変・・! 絵本の「大ききなかぶ」さながら全身でふんばります。
やっと抜けた・・!って・・この長さ!! しかも真ん中がちょっと太い・・だから抜くのがとっても大変・・
みんなで頑張って、1000kgほど抜きました! そのうち、86kgは本校へいきます。
抜いた後は、葉っぱやマルチ(シート)をきれいに片付けて・・お昼休憩もはさんで。
洗浄作業です。ブラシが回っている機械と、手洗いとで同時に行います。
青首に比べて形が不揃いなので、機械が入らず、手洗いも多いのです。
こんなに色白美人になりました☆
今回は給食で使うので、多少折れたり形が歪んでいても使えますが、本来ならば、これらは処分します。(大変残念ですが・・)
勿体ない気持ちもありますが、規格の練馬大根の市場価値を守るためもあるそうです。
そして、当日。大切な大根バトンを給食室が受け取り、ラストの調理です!
お出汁しみしみ~!アクがなくて、みずみずしい! そして菜飯ご飯も良い感じ・・!
「とってもおいしい~!」何人もの子がおかわりに来てくれました。
苦手な子も練馬大根の姿を見せると「全部食べられたよ!」と、大切に食べてくれました。
江戸時代から伝わる練馬大根。
農家の方の高齢化、青首と比べて収穫の手間や収量の低いこと等で、作付けはどんどん減少しています。
「この大根は皆さんのこうした手伝いがあって、食べてくれるからこそ、作り続けられるんです」と農家さんがおっしゃっていました。
このような伝統野菜を、絶やさず将来も受け継いでいくためにも、学校給食での提供の意義を痛感した日でした。
練馬大根の実物と、当日の畑の様子は、玄関入り口、給食室前に飾っています。
来校の際は、是非ご覧になってみてください☆
更新日:2023年12月13日 12:00:00